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地域に根を張り仕事がしたいという思いを持って土佐町へ【株式会社アスライト】

大阪府大阪市に本社を置く株式会社アスライトは、補助金申請サポートを主軸に翻訳業、HP作成、広告の運用、販促ツールの導入支援やドローン映像制作など多岐にわたる事業を行なっています。
 
2024年3月から、土佐町にある「シェアオフィス相川」内にもオフィスを構え、地域に密着した事業の展開を始めました。今回は、代表取締役の森田淳さんに土佐町で新たに始められたチャレンジについて、お話を伺いました。


お客様の困りごとを解決するため、事業内容を年々拡大

2019年9月に創業をした株式会社アスライト。創業当初は、年々増大するインバウンド需要に対応したいと考える飲食店などを対象に、翻訳業を主たる事業として取り組んでいましたが、2020年からのコロナ禍への突入を契機に、補助金・助成金活用のサポート案件が増えていきます。
 
森田さん:翻訳業から始まり、補助金申請サポート、そして販路拡大のための看板やHP作成、LINEを使ったマーケティングサポート、最近ではドローンを使った映像制作といったお客様からのニーズに対応する形で事業内容を広げてきました。
こうした案件は、オンラインで全国のお客様から受注することがほとんどで、対面でお話しすることはほぼありませんでした。
しかしながら、長期的な視点でこれからの事業発展を考えたときに、地域の人と繋がり、地域に根を張って仕事をしたいという思いに至り、地方への進出を検討し始めました。
そして調べる中で偶然目にしたのが、高知県が主催するツアーでした。

ビジネスマッチングツアーへの参加から、土佐町への進出を決める

森田さんは地域課題を解決するビジネスマッチングツアーへの参加を決め、2023年10月に土佐町を訪れました。
ツアー詳細はこちら⇒https://kochi-pref.note.jp/n/n32a2881a9950

ツアーは2泊3日×全3回という日程で、地域の4事業者とコミュニケーションをとることで、課題を知り、自社のソリューションで解決に向けた提案を行うというものでした。
色々な人と出会って、何かしら繋がればいいなという軽い気持ちで参加したツアー。初めて訪れた土佐町では、地域で事業を営む経営者や土佐町役場をはじめとする自治体職員と出会い、共に地域課題に向き合うことで、濃密な時間を過ごすことができたとのことです。

 森田さん:その後、中国地方の自治体が主催するツアーにも参加しましたが、高知県の人との距離の近さや繋がりの深さをより感じることができたため、土佐町への進出を決めました。2024年3月からシェアオフィス相川の一室を借り、月の半分を大阪、もう半分を高知で過ごしています。

写真:シェアオフィス相川にて

進出から半年で複数の事業者の補助金申請をサポート

高知でも、大阪で主力としている事業が現在の主たる事業となっています。補助金申請サポートでは土佐町と本山町の事業者から計2件の小規模事業者販路開拓支援事業の申請を担当し、無事採択となりました。両事業者とも、昨年参加して土佐町を訪れたビジネスマッチングツアーで繋がりができた事業者です。
 
森田さん:申請書の内容を確認いただいた、土佐地区(地元)商工会さんから「しっかり計画書を作っていただいていますね」という言葉もいただきました。今後、地域の事業者さんからの依頼が増えていけば嬉しいです。一方で、高知では一つの仕事を受注するにも時間がかかるなということが実感としてあります。こちらの事業者さんは、時間をかけてお金の使い方を検討される印象があります。即決がなく、決定までに時間がかかりますが、そうしたやりとりを求めて高知に進出した部分もありますので、今までとは違った仕事のやり方を楽しんでいきたいと思っています。
 
ビジネスマッチングツアーに参加し、人との繋がりができたうえで進出したことが仕事へとスムーズに繋がっていきました。商工会との信頼関係もできた今では、補助金申請を希望する事業者を紹介していただくこともあるそうです。

高知でもスタッフを採用し、精力的に営業活動を行う

土佐町オフィス開設にあたって、現地でもスタッフを1名採用し、高知県内で営業活動を行なっています。
 
森田さん:採用に際しては、リモートではなく土佐町を軸に仕事をしてもらいたかったので、通勤可能な人が希望でした。そんな中、応募をしてくれたのが現地スタッフの和田さんです。前職は佐川町役場にお勤めで、介護のために退職されて数年経っていましたが、地域の方との繋がりをたくさん持っており、人脈を活かして、積極的に営業活動をしてくれています。

写真:左から高知現地スタッフ和田さん、森田さん、大阪本社スタッフ真釼さん

高知と大阪。2拠点の強みを活かして、さらに事業を拡大へ

現在、高知でPRしているのがドローン撮影です。アスライトではFPVというレース用のマイクロドローンを撮影機材として使用しており、スピード感のある映像撮影が可能となっています。ドローンで撮影したプロモーション動画を作成してみませんか?ということを営業の切り口に、高知県内の取引先を新規開拓しています。

FPVドローンの撮影の様子
FPVドローン

また、2拠点の強みを活かした新しいチャレンジも生まれています。
森田さん:取引先の大阪でレジンを作っている会社からはレジンをもっと売りたいという話を聞き、土佐町のある木工所からは廃棄される木材の話を聞きました。そこで思いついたのが、廃棄される木材にレジンを流し込んだ1点もののテーブルです。この2社の話を組み合わせると、商材になるのでは?という思いつきから、現在は商品化に向けて試作を重ねているところです。
 
お客様の困りごとを、新しい事業の種に。
お客様とのコミュニケーションが原動力となって、新しい事業展開が生まれてきた株式会社アスライト。これまでも、そしてこれからもその姿勢は変わりません。

まとめ

今回は、株式会社アスライトの代表取締役森田淳さんにお話を伺いました。「高知への進出を検討されている企業さんの相談もお受けします!」とのことですので、地域に根を張り人と人との繋がりを大切にしながら事業を行いたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

株式会社アスライト
【大阪本社】
大阪府東大阪市荒本新町6-41-806
TEL:06-7177-9011
【高知オフィス】
高知県土佐郡土佐町高須305 シェアオフィス相川2F